FinePix F10 レビュー 第一弾
今回はFinePix F10の評価 第一弾をお送りします。
どの機種を買うか悩みに悩みぬいた結果、
結局
FinePix F10
を購入。
EXILIM EX-Z500は途中で脱落。どう考えてもEX-S500と同じレンズで発売時期もそんなに変わらんのに劇的に良くなっているはずがないと判断(妄想?!)。
で、結局最後まで競り合ったのが、パナソニックのLUMIX DMC-FX8。店頭にはDMC-FX9も並んでいたが、値段の差ほどの性能差はないと思っていたので検討対象外。最後はレンズの大きさ(F10 = 1/1.7型、FX8 = 1/2.5型)が決め手となり・・・とは言っても、レンズのサイズがどうのとか、明るさがどうのと語れるほどの知識は全く持ち合わせていないので、その言葉の持つ、
雰囲気っつーかノリで決定。
近くのヤマダ電機で、富士フィルムのxDピクチャーカード(512M)とのセットで税込44300円(本体36500円、xDカード7800円)。なかなか安いんではないかと。
で、早速家に持ち帰り、xDカードをセットして何枚か室内を激写!
「おぅ!すっげーきびきびした動作!!」
ってのが、このデジカメの第一印象。起動も、シャッターを押してから撮影されるまでの時間とかシャッターまわりの操作感、電源オン/オフも、すっごく気持ちの良い速さ。
が!!画像再生に関しては、600万画素のファイン設定で撮った画像を見る際は「もっさり」した感じ。ハッキリ言って遅い。1テンポ置く感じ。でも我慢できないほどじゃないんで慣れの問題かと。
本体のサイズは、大きさの割には軽い感じがして、決してスリムとは言えないが許容範囲ではないかと。ホールド感に関しては、左手の位置に気をつけないと、AF補助光ランプに指がかかってしまいがちだが、おおむね良好。
ひとつ気になったのが、充電池。xDカードと同じボックス内に入ってるんだけど、カチッと固定されてないの。ふた開けたらストンと落ちちゃう。ボクはxDカードをリーダ経由でPCに取り込んでるんで、気をつけないと電池が落ちちゃう。まぁ、気を付けりゃえーことなんで全然OK。
あ、もひとつ気になったのが、色んなサイトでも叩かれてるけど、電源・USB・AV出力端子がひとつになったマルチコネクターアダプター。
これ邪魔なんですけど。
開発側にしてみりゃ、「コスト削減、本体の小型軽量化を同時に実現!コレってすんごい画期的!!」とかって思ってるかもしれないけれど、1ユーザーから言わせてもらえれば、せめて充電コネクタくらいは直挿しにして欲しかったなと。
あ〜!更に更にもうひとつ気になるのが、マクロ撮影時のピント合わせの遅さ!初めてマクロ撮影したときは
「なんじゃこりゃ〜!!」
と叫びそうになった。それくらい遅い。どこかのサイトに「マクロは遅い」って書いてあったけど、コレほどまでに遅いとは知らなんだ。ぼけてる状態から徐々にピントが合っていく様は見てて面白いような気もするんだけど、ホント遅すぎるわ。それと、マクロ撮影に限ったことじゃないんだけど、ピントを合わせるときの音が大きい。「シャカシャカカカカ」って。
で、肝心の高感度撮影 for 手ブレ防止。ブレないか確かめるためにAUTO設定、フラッシュ禁止、解像度は600万画素のノーマルで撮影。確かに室内で手持ちで撮ってもちゃんと両手でホールドすればほとんどぶれない・・・ような気がする。今んとこは。まだあまり色んなシーンで試していないのでなんとも言えないけど、今持ってるEXILIM EX-Z40よりは全然ブレない。そりゃとーぜんか。でも、AUTOで撮ると、明るい室内でもISO800になっちゃう。屋内ではほとんど
何でもかんでもISO800で撮りやがる。
確かにノイズはあんまり気にならないような気もする。そりゃ、パソコン上で等倍に拡大すりゃ、ざーらざら感は否めないんだけど、L版程度のプリントをするとか、パソコンの画面サイズに合わせて縮小した画像を見る分にはそんなに気にならない。
が!むしろ気になるのは、画像のシャープ感。ピントが合ってないんじゃないかって思うくらい、
モヤっとした感じ
になる。全然シャープじゃないのよね。個人的には被写体の縁とかがスッキリとシャープな画像が好きなんで、イヤンって感じ。フラッシュをたけばすっきりした画像が得られるんだけど、自然な感じを出したいからフラッシュはあんまり使いたくないのよね。
で、お次はシーンポジション(SP)のナチュラルフォトモード。
説明書によると、
「光量の少ないシーンでも目で見たままの雰囲気を美しく撮影できます」
とのこと。で、これまた室内を撮影してみた。
「コノヒトったら、ぜーんぶISO1600で撮ってますけどぉぉぉ!(泣)」
複数の蛍光灯で煌々と照らされている明るい室内なのに、
何枚撮ってもISO1600。
ざーらざらのモヤッと画像の出来上がり。
いくらノイズが少ないってのが売りだとは言え、やっぱりISO800以上は正直厳しい。ノイズで画像がざーらざら。しかもシャープ感なし。「ごたごた言わずにフラッシュ焚け!」と言われちゃうと、このカメラ買った意味が薄れちゃう。うーむ、どうしよう。
ここで、1時間ほど触った時点での全体の評価を数値で出してみた。
5点満点評価
・価格:3
・電池の持ち:5
・手ブレ:3
・被写体ブレ:4
・画像のシャープ感(高感度時):1
・ノイズ(ISO400):3
・ノイズ(ISO800):2
・ノイズ(ISO1600):1
・操作感:4
・軽快感:5
・液晶:4
・総合評価:4
ってな感じで、満足度は結構高いんだけど、室内で撮ったときのシャープ感の無い画質はチョット悲しいものがある。いくらノイズに強いって言ったって、ゼロになるわけじゃないから、期待感が大きすぎるとチョットがっかりする危険度大。とは言え、他のデジカメと比べたらその差は歴然なわけで、ISO800がサービスプリント程度なら実用に耐えうるってのは凄いことなのかな?その辺も詳しくないんで、妥協する部分はそうやって納得して長く使っていきたいデジカメであることは確かかも。
次回の第二弾では、動画撮影機能や、その後気になったことなどをレビューしていきますので。。。